利休真流茶の會圖式2 袴着より腰掛へ行圖

明治28年頃のお茶。宗偏流あるいは表千家の茶事が判るという意味で貴重な本。

まずは袴付に客が来たあたりの話。

○袴着より腰掛へ行圖

客待合に相揃はゞ板を撃て腰掛へ參るべし
主は板をきゝ身分相應に着衣し床掛軸錺付露地手水鉢改ため猿戸をあけて客の前へすゝみ迎ふべし

袴着は「はかまぎ」とルビが打たれている。「はかまつけ」ではない。読みも違うのか。

あと亭主が客のランクに併せて衣服を変える、というのがごく普通に行われていたと言うことが判る。

ただ、実際にはこの本の通りに、客が待合で鳴り物を鳴らしてから衣服を改めてたのでは間に合わないだろうなぁ。
…いや、もしやこの通りものすごくのんびりした進行だったのか?