利休真流茶の會圖式4 會席膳出圖

熨斗の次は膳が出る。

膳持出て客へ手渡す
但し貴人なれば供(そな)へ置くべし
相客これに同じ
膳そろへば宮仕口しめる
つゞいて上客より箸とりはじむ
飯。汁。向と喰初むべし
静に喰し いそぐ事なきものなり

飯、汁、向と食べる順が指定されているのは新鮮である。

だが、ここで注目したいのは出てくる順序である。

次のページにはこうある。

○ 主人飯櫃鉢を持出及び汁の代わりを勤る圖

そしてその次が

○ 銚子盃の圖

で、椀盛へと進む。

つまり、膳をお出しした後飯櫃を持ち込んで、飯を喰わせ、次に銚子を持ち込んで、飯櫃を持ち帰るのである。

膳出た次にはもう御飯のお代りが出るのだから、「半煮えご飯」なんて出番がある筈ないのである。

あとこの順だと、もしかすると銚子が出る前に向付食べ終わっていた可能性もあるな。