利休真流茶の會圖式7 菓子を差上る圖

亭主長盆に菓子器のせ持出客へ各手渡にする
客菓子いたゞき一本の黒もじにてきりそれを味ふべし
但し煮〆水栗付添へる事あらば先にしめ次に菓子次に水栗を食するものなり

現代との違いは:

  1. 黒文字付きの銘々皿が前提である。
  2. 煮〆や水栗が出る場合もある。

ことか。

図ではこんな感じ。

食籠とかまだ普及してなかったんじゃろうか。

最後に水栗なのは毒消しだから。水栗は流派によっては今でも出る筈。

本書であるが、原著は宗偏流の中根一竹で、おそらく途中で没した為、それを久田宗園らが補填したもののようだ。
煮〆が出るのは茶道便蒙抄でもそうなので、この部分宗偏流を前提とした記述の可能性はある。まぁ表千家でもそうだった、という可能性は残っているが。