五島美術館 光悦 桃山の古典
光悦の、書と陶芸をドーンと集めた展示。あとちょこっと漆芸。
展示室1の、外周を埋めつくす書。
展示室1の、センターを埋めつくす器。
ド迫力である。
書を展示順に見て行くと、いろんな消息が軸装されている。
六日付書状「十四之朝 御茶申度候」。
当時の茶書で客を招待するのは前日か前々日なので、一週間以上前に誘っている本書状は私には驚き。
「でも寛永の三筆って程かなぁ」
書きなぐった様な手紙。
お茶に向かなそうな内容。
むしろ茶人達がいかに節操無く古人の筆を貴んだかよくわかるのでは?
…しかし、展示が和歌巻断簡に至ると一変する。
鹿下絵新古今和歌巻断簡の一連のシリーズ。
美し過ぎる字に、ハイセンス過ぎる地。
本気の光悦はすげぇぜ!
陶芸の方は「如春庵の審美眼すげぇぜ!」
やはり乙御前と時雨が群を抜く。
うん、光悦の茶碗だから全部良いもの、とは限らないと判ったのが収穫。
しかしサンリツから不二山借りれなかったのだろうか。
というか、せっかくだから光悦七種揃えて展示とかして欲しかったなー。