根津美術館 井戸茶碗 戦国武将が憧れたうつわ

根津の、井戸茶碗大集合展示。なんと合計72碗(現時点)。

背伸びして見込みを覗く。
軽くバックステップして全体を眺める。
屈んで梅華皮を覗き込む。
サイドステップして次の茶碗に移る。

…バスケが上達しそうだ。膝悪いとこりゃテキメンやな。

しかしこれだけ井戸が有ると、いろいろ善し悪しが見えてきて面白い。

自分としては「高台脇が綺麗に整形され」「すっくと背が高い」「琵琶色が深いもの」が好きの様だ(フツーだと思うが)。
具体的に言うと、「対馬」「越後」とかが好き。

その他の発見としては

  1. 背の低い/開いた井戸は格好悪い
  2. 肌の綺麗な井戸茶碗とこ汚い井戸茶碗との閾値は極めて微妙。
  3. 六地蔵」は小井戸の最高峰だと思うが、小井戸として形は異端すぎ

などなど。

展示室6は「仲冬の茶の湯」。

口切テーマの展示。仁清の芋頭水指のろくろが目を惹く。
茶碗が瀬戸黒とか大樋で、井戸の連続で緊張した目と頭を優しくほぐしてくれる感じが良かった。