利休真流茶の會圖式11 茶碗客へ出し禮いたしたる圖

亭主茶をたて中をよく見て左の手へ受
膝廻して客へ茶碗出し置
上客辭儀をし
上客すゝみ
茶碗取り元座戻り
次は挨拶して茶碗採上戴き
一二口呑たらば主よりふかけんと挨拶いたす

重要なのは最後の2行だけ。

この頃のお茶では、一口喫んだ後

「お服加減は如何でしょうか」
「結構なお点前で…」

みたいな会話ではなく、一方的に亭主より

「不加減ですいません」

的な事を言われるだけだったかもしれない、ということだ。

こういう問答も近代のものかもしれないね。