利休道歌に学ぶ5 茶巾

茶巾関連2種。

筒茶碗深き底よりふき上がり重ねて内へ手をやらぬもの

なぜか各種茶巾、茶巾台の解説で長文になっていますが、本題の内容はふつーなので省略。

乾きたる茶巾使はば湯はすこしこぼし残してあしらふぞよき

これは水屋の教えになります。
水屋がそんなことをして亭主をお客さまの前へ出したらいけないわけです。
茶巾をただんでじっと置いておいたら自然と乾きます。乾燥します。
そのままで茶碗に入れて出したら亭主は困ります。
亭主の働きで茶筅通しの湯を捨てるとき、ちょっと水気を残しておくことになります。
(略)
茶巾が乾いている場合は、茶碗の中に少しお湯を残しておくようにということだと思います。
しかし、こういうことは決してあってはいけないことです。
ですから、水屋を任されたら、水屋の仕事はきっちっとして、亭主が席中で恥をかかないように、茶巾の絞り加減なども、心がけないといけないということです。
(略)

道歌としては「こういう風に機転を働かすといいよ」解説としては「そういう風にならない様にしようね」なんですが、私としては「なんでそんな事起こるの?」でした。

だって茶巾って、亭主がお点前の直前に洗ってしぼって仕組むじゃん?
乾く間無いよ?
それでも乾くような状況だったら道歌通りにすりゃいいんだし。

自分でやっても10秒かからない作業を、他人にやらせて/置いておく。

それを当然の様に思うのがいかんのではないの?