利休道歌に学ぶ13 大小中中大

喚鐘は大と小とに中々に大と五つの数をうつなり

これは夜咄の茶事のときの喚鐘の打ち方です。
夜咄の茶事のとき、喚鐘というのはカンカンカンという金属音です。
ですから、喚鐘は陽の音です。
夜は陰ですから、陽のものを打てということです。
しかし、この
喚鐘というものは、火災などと誤解されますので、打ちますときに数をたくさん打ったらいけないのです。
夜咄の喚鐘は人数に鐘着なく、五点鐘です。
(略)

打つ心は、同じような心で打っても、銅鑼と喚鐘では音の相違があります。
喚鐘の場合、音はあまり変わりません。大のつもりで打って、次に小という気持ちで打っても、大と同じような音になります。
そんなに差がありません。
しかしながら銅鑼ははっきり差が出てきます。
(略)

鳴り物は、未経験ゾーンにあるので、素直に感心するのみ。

特に鐘の大小は打ち分けがたい、というところ。
言われなきゃ気づかなかったと思うぜ。