利休道歌に学ぶ21 炭手前

炉の内は炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ
(略)

すがすがしいくらい実用的な句。「通勤にブドウレンコン」ぐらい実用的。

いにしへは名物などの香合へ直にたきもの入れぬとぞきく
(略)
形物香合などに著明なものもありますが、基本的には香合には名物がないと言われています。
ですからちょっと疑問もありますが、拝領物なども指しているのかもしれません。
(略)

疑問が有るならつきつめようよ。
…でも確かに香合の名物は聞かないな。

香炉を茶の湯で多用していた時代は香合なんて使っていないから「いにしへ」は、せいぜい江戸時代中期でしょうか。

その時点の「現代」では名物に直入れするようになっていた、というのもまた不思議。

風炉のとき炭は菜籠にかね火箸ぬり香合に白檀をたけ
(略)

炉のと対句。すがすがしいくらい実用的な句。「ぎゅうぎゅうの口の感の狂った短気のデブが」ぐらい実用的。

こういう実用性のあるのがいいよね。