利休道歌に学ぶ27 花と不時
茶会の心得二首。
花見よりかへりの人に茶の湯せば花鳥の絵をも花も置くまじ
(略)
お茶では一般的に取り合わせの重複を避けていたします。
これはその通りだと思うんだけれど、
- 花を置かない場合何置くの?
- 客が花見帰りの茶の湯ってどんだけ機会があるの?
の考察があってもいいんではないか。
時ならず客の来らば点前をば心は草にわざを慎しめ
突然のお客様がいらしたときの亭主の心得だと思います。
そういう場合、急に伺ってといってお客さまは申しわけないというような気持ちで来るわけですから亭主に真の構えで構えられたのではお客さまはかえっていづらくなります。
(略)
「心は草に」「技術は行に」ということですよね。
これは「葬式にはピン札持っていかない」みたいなもんで、「来るの待ち構えてましたよーうきうき」みたいにやるとカコワルイ。それだけのことなんじゃないですかね。
不時に来るような客が「申し訳ない」なんて気持ちでないのは松屋会記とか読んでりゃわかるはず。