利休道歌に学ぶ31 わかちを知る

一点前点るうちには善悪と有無の心のわかちをも知る

なかなか難しい教えですが、まずお茶を点ててお客さまに差し上げるという心が大事です。
(略)
昔、裏千家学園が研修所の時代に、(ざっくり略)
(略)
ちょっと余談になりましたが、とにかくお点前というものは自分の心が見られるものです。自分の心のつくり方が大切です。

なかなか難しい句なので、業躰は余談に逃げた上に解説せずに終りました。


この句、単純な何かに対する技術論ではありませんが、だからといって仏法がどうの、という句でもない気がします。

というか利休百首にはどういうわけか「仏法」の話が出てませんからね。

利休と家元システムを仏の上に置いたからいまさら仏法でもないんだ、というのは簡単ですが、証拠は有りません。


ちょっと余談になりましたが、私は単に「お茶は点てる一碗一碗毎に、よしあしやら有無の基準ってのがわかって来るからね」というごく当り前そうなものではないかと思います。