利休道歌に学ぶ35 心の平穏

目にも見よ耳にもふれよ香を嗅ぎてことを問ひつつよく合点せよ

初心者の間は他の人がしているお点前を見ていても何をやっているかがわかりません。
自分がやって初めて人のやっていることがわかるようになるわけです。
そうして、自分がやってみて人のよさがわかるようになればすばらしいことです。

この「香を嗅ぎて」というのは、いわゆる自分の心を静めよ、ということでしょうか。
香をきくことによって心が静かになることがわかります。
(略)


…とりあえず業躰は香を聞いて心を静かにした方がいいんじゃないですかね。


本句は「茶の湯をば心に染めて眼にかけず耳をひそめてきくこともなし」と逆の事を言ってます。

もしかすると「目にも見て〜よく合点」したら「心に染めて眼にかけ」ない境地に達せられるのかもしれませんね。

でもそうなると「十よりかへるもとのその一」ルールにより、「目にも見てよく合点」の段階へ戻る必要がある訳ですから、お茶ってのは「目にも見て〜よく合点」の連続なんじゃないですかね、結局。

茶道ってのは子供の作った駄目なすごろくみたいですな。