利休道歌に学ぶ39 おわりに

百首はこれで最後。

茶の湯とはただ湯をわかし茶をたててのむばかりなる事と知るべし
(略)

有名な句なので特に言うこともなし。

もとよりもなきいにしへの法なれど今ぞ極る本来の法

この道歌を現代語でそのまま要約してみますと「昔なかった法をいま定める」ということになるでしょうか。

昔なかった法、すなわち「もとよりもなきいにしへの法」とは利休居士以前のお茶について言っています。
居士以前の室町時代に行われていた喫茶の方法は、闘茶など遊興性の強いカビなもので、風雅とは遠いものでした。
(略)

業躰の茶道史観だと利休が現行の茶の湯創始者なんやね…。

規矩作法守りつくして破るともはなるるとても本を忘れるな
(略)
この道歌は茶道を学ぶ人のために「守破離」という学びの段階について教えているのだと思います。

そのままやね。


さて、利休百首を順に追いかけてきたんですが、

  1. 重複が多い
  2. グループ分けがいいかげん
  3. ときどき対句が離れたトコにある
  4. 実用上無意味な句がある

というのが感想かな。

百首にするために水増ししたのをごまかすために、構成力がないふりしている…って感じなのかな。