利休百首談義4 1/4

百首扇
運び手前水指置くは横畳二つに割て真中に置け

解 この歌は水指の置き場所についての教歌であるが、四畳半とも、台目とも指定していない。
しかし四畳半の場合は横畳の真中に(尤も習いは真中より畳目一つ、二つ客方へ寄せる)置くのは当然で、教歌で示す程の必要はあるまい。
して見れば、これは台目席の場合と見て差し支えない様である。
さてそこでこの歌を解り易く書き直してみると
"運び手前の水指は畳の横幅を二つに割り、その客付の一つ分の真中に置くが良い"
という事になる。
(略)

この解釈だと、横畳を割って(1/2)、さらにその真中に置け(1/4)という事。

利休道歌を学ぶ
+−−−−−*−−−−−+

利休百首談義
+−−−−−+−−*−−+

水指置くのは*の位置。


つまり、「利休道歌を学ぶ」が四畳半席の、水指中央配置(1/2)の歌と解釈していたのに対し、本書では"二畳台三畳台の水指はまづ九つ目に置くが法なり"とほぼ同じ句だ、と言っているのですな。

どっちが正解なのかはもちろん解らんのですが、人によってこうも解釈が変わると面白いですね。