百首扇
柄杓にて湯をくむ時の習には三つの心得あるものぞかし
(略)
三つの心得とは、第一、湯の上方をくむ時、第二、湯の中程をくむ時、第三、釜の底に柄杓を当てぬ事、この三つではなかろうか。
茶筅湯治の時は第一を、点茶の時は第二を、そして第三は常に心掛けなくてはならぬ事である。
「利休道歌を学ぶ」が
- 柄杓の九分目くらいに汲む
- 湯は中程より下、水は中程より上を汲む
- 油柄杓を戒める、
に推定していたのとかなり違うのが面白い。
本書の方がそれらしいかもしれません。
「利休道歌を学ぶ」は、湯の習いなのに水の心得混じってたり、油柄杓があっても肥柄杓がなかったりしてますからね。