藤田美術館 開館60周年特別展序章

藤田さんとこの「序章」というだけのことはある。

ほかは藤田さんの多彩なコレクションからいろいろ出てきた、という感じか。
いつもの茶道具展のつもりでいくと肩透かしかも。


まずは曜変天目茶碗。
いつもの…そして究極の茶碗である。


そして白縁油滴天目鉢。
どんぶりみたいなサイズの油滴天目。
鉢、と書いてあるから鉢なのかもしれないが、では一緒に展示されていた天目台はなんなのだ?
うどんを入れた天目鉢を天目台に乗せ、貴人に出す風習でもあったのだろうか?
頭が混乱しそうになる一品である。


まぁそれはそれとして。

藤田さんの茶室で掛釜をしていたので、美術館受付で茶券を買って茶室に行った。

前回来た時も茶券を買ったが、その時は太閤園のおねーさんが点て出し持ってくるだけのつまんない立礼だった。

今回は、茶室前で立って待っていたが、10分経っても茶室の障子がぴくりとも開かず、案内の人も出てこなかったので、受付で茶券払い戻してもらって帰った。

私らと入れ替わりで出てきた人と茶室の貴人口前ですれちがったし、その人達の出てきた茶室に靴はなかったから、前の組がお点前中…というわけではなかった筈。


「在釜」の看板が掛かっていて、障子に手掛かりがないという準備中の状況で、外から声を掛けるのも変だし…。


茶室前に下足兼案内の人を立たせないのはどうしたわけだろう?そういう人が居れば、会話もできるし10分が20分でも待てるのだけど…。まさか掛け釜している社中の人の姿を見ずにあきらめるという事になるとは…。


とりあえず藤田の掛け釜でろくな目にあったことがない。次は潔くスルーしよう…。