茶会記の風景5 松屋三代

次頁の表をご覧いただきたい。
この表は久政・久好・久重が、それぞれ訪れた茶会の席主を、僧侶・神人、武家、町人に分類して、その割合(数字はパーセント)を示したものである。

私も似たような事をやっていたのを思い出した。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20110415

あとこういうのも。
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20110207
http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20091220

松屋会記には、統計を取りたくなる期間と分量と記述の統一があるんだよね。

まず僧侶について、時代が下るにつれてしだいに少なくなる傾向にあるものの、
他の茶会記、たとえば『天王寺屋会記』や『宗湛日記』に比べると、その比率は圧倒的に『松屋会記』が高い。
これは、奈良の町が平城京建都以来、寺社の町としての性格が強かったことに起因している。

松屋さん自身が神人なので、寺社とのつきあいがあって当然すぎる。

他の地域での神人の茶人と比較したいところだが、…まぁ無理だよね。
時代がずいぶん下がってからの杉木普斎くらいしか思い付かんし。