茶会記の風景9 大文字屋宗味

京都の北村美術館に、「疋田筒」と通称される茶碗が所蔵されている。
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その添状には
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大文字屋宗味が所持し、「大文字屋筒」と称されていた事を伝えている。

というわけで?大文字屋宗味のお話。

でも大文字屋所有の茶道具の筆頭は「初花茶入」だと思うんだがなー。

宗味が催した茶会をまとめた記録は残っておらず、茶会記で大文字宗味の名を見ることができるのは一会にすぎない。
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宗味の屋敷には大きな池があり、真ん中に橋がかけられていたことが久重の茶会記(寛永八年十月三十日)に図入で説明されている。
これによって、大文字屋邸は相当に広い敷地であったことがわかる。

絵が同縮尺だとすると四畳台目の茶室より小さい池という事になる。

同じ京都の豪商でも、後藤家の茶庭の方が庭の池を船頭が渡してくれる分相当広そうでは有る。

http://d.hatena.ne.jp/plusminusx3/20100411

しかしこういう話を読むと京都の町屋はうなぎの寝床で…といった話が寝言に聞こえるね。
というか、考えてみたら不審庵/今日庵がそもそも町屋ではないもんな。