茶会記の風景12 宮廷

公家の茶会について。

まず公家の茶会には、それがおこなわれたのが御所であろうと自宅(院)であろうと、参席者に武家の名をまったく見出すことができない。
鳳林の住む鹿苑寺(金閣寺)へは気軽に武家も訪れているのに対し、きわだった相違点と言わざるをえない。
(略)
公家の胸の中では依然として反幕・反武家感情がくすぶり続けていることが、武家に対し茶会への参加拒否を貫く公家の姿勢から、はからずも露呈されたようだ。

これは考え過ぎかもよ?

武家呼んで公家と混ぜたら、席次の問題出るじゃん?
「どっちが偉い/どっちが正客」なんての争ったらあとでやっかいじゃん?
「前例」とかできるの困るじゃん?

…だから危機回避してるだけじゃね?

公家の茶会には、用いた茶具や参席者に特徴が合っても、茶会そのもの、すなわち点前や茶具の置き合わせなどに、武家や町人と比べてきわだった差異があるわけではない。
(略)
全体としてかなり享楽的な色彩の濃い会になっているところに、公家茶会の最大の特色があるといってよいだろう。

槐記とか読んでると確かにそんな感じ。
全然ふつーなんだよね。面子以外は。