茶会記の風景14 片桐石州

これら石州茶会記を通覧してまず気のつくのは、客に武家−それもかなり高位の−が多いことで、町人や僧侶は少ない。
また茶会の道具組みの変化に乏しいことに驚かされる。
(略)
石州の五十代以降に催した茶会を記録した四種類の茶会記の道具組みは、それぞれ基本的に同じで、ときおり二、三点を交換しているにすぎない。
(略)
すなわち茶の湯名人のデモンストレーション茶会とでもいうべき性格のものであり、純粋に数寄を楽しむ茶会ではなく、なかば公務としての性格をもつ茶会であったのではなかろうか。

残っている消息やエピソードから、織部遠州茶の湯を楽しんでいたと思う。

だが、石州に「茶の湯たんのしー」的な消息やエピソードってないよーな気がするわいな…。

趣味的であるべき事が仕事でしかなくなっちゃうのは、なんか人生つまらなくなりさそう。