江岑宗佐茶書18 伝聞事 御意

一、休、一畳半致シ被申候、大甲(太閤)御意ニ不入故、二畳敷ニ致シ、路地之外ニかきして白壁ニシテ松植被申候、是も御意ニ不入なおし被申候、
又門ノ上ニかく(額)上被申候、是も御意ニ不入、おろし被申候、
其時より少ツゝ御意ニちかい被申候

利休は一畳台目の茶室を作った。秀吉は気に入らなかった。
なので二畳に直し、路地の外に白壁の垣を作り、松を植えた。
でも秀吉は気に入らなかったので直した。
又、門に額を飾ったが、これも気に入られなかったので降ろした。
その時より少しづつ二人の関係はすれ違いはじめたのだ。


利休と秀吉の確執を、茶の湯の方向性の違いでまとめようとした回想。
でもギャラで揉めて解散したバンドも「音楽性の違い」とか言うのよ。


ところで一畳台目がダメで二畳ならいい理由はなんだろう?
亭主の座る位置かな?

台目はあまりにも亭主主役すぎて秀吉が鼻白んだのかもね。

じゃぁ垣根+松はなにがダメなんだろう?
これはちょっと判らない。

門の額は「俺にこの額に畏まれということか?」という事だと思う。