江岑宗佐茶書20 諸道具留書
1670年の江岑の道具書き。
昨日の記事の5年後である。
同じく茶杓をひろってみた。
作者 | 銘とか | 本数 |
---|---|---|
利休 | なし | 3 |
宗旦 | なし | 6 |
宗拙 | なし | 1 |
江岑 | なし | 24 |
江岑 | 珠徳写 | 1 |
今日庵 | なし | 4 |
道安 | なし | 2 |
織部 | なし | 2 |
珠徳 | なし | 2 |
甫竹 | なし | 2 |
慶首座 | なし | 1 |
一閑斎 | なし | 1 |
羽淵 | 筒に「於西郊楓郷竹見出作之」 | 1 |
宗旦 | 銘「茶堂」 | 1 |
江岑 | あり | 29 |
今日庵、おそらく仙叟の茶杓にも極め書きを書いているのかと思うと面白い。
江岑は29本も銘付きの茶杓が記録されている。
その5年前には茶杓の銘の記録なんて無かったのに、である。
この頃、自作の茶杓に銘を付けて売り付ける、という商売が軌道に載ったということではないだろうか。
ちなみに銘は以下の通り。
- 筒に「燕帰雁来ル」
- 小女房
- 小野
- 平野
- 露
- 白衣
- 樋之口
- 万歳
- 年徳
- 臘月
- 通樋
- 則似
- 肩裔
- 黒坊
- 里
- うつ
- 門前
- 柴垣
- 八朔
- たのも
- 白菊
- 咄斎
- 杓子
- 龍
- 虎
- 薄氷
- 若桑
- なすな
- ひめふり
わかるのもあり、わかんねーのもあり。