茶道早学3 昼の茶事
晝 利休の時代までハ二食なり
巳の刻時分を晝飯といひ 今ノ十時ゴロ
(日+甫)時を夕飯といふ
故に晝の茶の湯といへば巳の刻ごろを云
当時一日に三食なるが故
晝の茶の湯といふは午後のこととなりぬ 今ノ十二時ナリ
利休時代と明治初期では昼の茶の湯の時間が違っていた、という。
(日+甫)時は申の刻で16時ごろ。
二食だった時代は10時と16時に飯を食べていた。
三食になってからは昼飯は12時になった。
だから昔と今じゃ昼の茶の湯の時間が違うんだよ、ということ。
これから考えるに昼茶事を「正午の茶事」と呼ぶようになった時期も要調査だな。
でもなー。
天王寺屋他会記には「朝」「昼」という記述があるので、朝茶事もあった筈なんよ。
冬も行う茶事なので「朝」=朝飯時の午前中の茶、「昼」=飯後の茶…みたいな認識だったんだけど、「昼茶事」の時間が前倒しなら、この朝茶はなんなんだろうというのもまた疑問。