茶道浦のとまや5 前礼の前例

正午の茶の湯の手順から。

凡て茶の湯は時日を定め置人數誰々といふ事も約束し置くべし、
さて茶の湯にいよ/\招くとの案内状を亭主方より出す、
客は其一両日前に主方へ挨拶に行くべし之を前禮といふ
茶の湯には必ず前禮あるべきなり、
不得己用事あるときは使か又は手紙にて前禮あるべきなり

???

  1. 亭主は客と約束する。
  2. 客は案内状がくる一日前に前礼に行く
  3. 亭主は案内状を出す

な筈はないか…。客が超能力者になってしまう。

「其一両日前」の「その」は「定めた時日」でしかありえないが、文章が悪い気がする。


ともあれ「正式招待より前に、根回しで約束はしとくもんやで」というのを教えてくれているのはありがたいような、夢が壊れるような。