京都美術大観 茶室9 32.萬松寺茶堂

本寺は大愚和尚を開基としたる妙心寺派に属し、齒形の地蔵の名で有名な寺である。
(略)
普通の座敷八疊敷で、其東の方壁際一間をとり、床の樣にして右の方に高さ五寸四分上板一寸三分に巾三尺八寸六分の端角は杉丸太の束が附く、
その板の右よりの方へ丸爐を入れて釜を懸るやうにする。

八畳敷の一畳に「縦長半畳」の置き洞庫の様な棚が作り付けられ、その棚の右半分の下板に丸炉が「埋めてある」という独特の形式。


どうお点前するのか想像もつかない。

現代の京都観光のWEBサイトにこの茶室に関して記述が無さそうなので取り上げた。

…戦前は公開されていて、有名だったのかねぇ?