茶室の話9 給仕口をつけない席の平面図

図がみにくいが


1.仁和寺の遼廓亭
2.大徳寺珠光院の閑隠席
3.大徳寺玉林院の蓑庵
4.裏千家の又隠

1は三角地板を踏んで客席へ運ぶ.
2と3は36図のキエにあたる所が半間あるからここを通って運べる.
3は給仕口が無くとも茶事は進行するが,あれば便利である.
4はゆっくり運べるから給仕口の必要はない.

「36図のキエ」は、要は炉の脇から壁までの幅である。

1はそこが狭いのを、ウロコ板で回避している。
2と3は炉の位置を工夫してそこを広くしている。
4は踏み込み畳があるから必要ない。

…こうやってみると紹鴎四畳半ってよくできているな。