かながわ茶縁めぐり

宇野克己/国書刊行会/1983年。

茶縁をもとめ、神奈川の寺々をめぐってみました。
(略)
今回は、茶道新聞『同門かながわ」に三年余にわたって連載したものをもとに、加筆増補しました。

神奈川の茶を書くだけで本が一冊書けることより、かながわだけの茶道新聞がある(あった?)ことより、国書刊行会が茶書を出していた事の方にびっくり。

金沢文庫と鎌倉の茶

あれ?最初は金沢文庫

"鎌倉の茶”の資料もここに保管されています。
(略)
書状をみますと、

抑、ちゃせん一、明日入事候、いたく大に候はぬを給候者悦入候、恐惶謹言
二月二十六日 貞顕

方丈

この書状は、抹茶の風習が一般化していったことを物語っています。
(略)
このような茶に関する文書は他にも沢山あります。
七百年の歴史をきざんで、文庫はわたくしどもの閲覧する日を待っています。

第一発目から資料編というのは不安感アリアリなのですが、ちょっと面白いトコもあるので、そこを中心に考察していきます。