かながわ茶縁めぐり2 寒雲亭と京の茶

四 寒雲亭と京の茶
(略)
和尚様に寒雲亭の由来をたずねると、もと裏千家に建っていたものが東京の久松家に移されたそうです。それがさらに鎌倉に移築され、堀越宗円氏所有となっていたものを、斎藤利助氏が昭和三十六年に寄進したものということです。

東慶寺にある寒雲亭は、裏千家から移築されたものだという。宗旦の扁額もある。

しかし、裏千家には現在も寒雲亭がある。

???

どっちが本物なのだろう?

裏千家のホームページを読む限りでは裏千家の寒雲亭はレプリカである、とは書かれていない。

おそらく明治初期に裏千家が落魄した時に、旧主筋に買っていただいて財政改善したのだと思われるが、この辺の事情、茶道辞典や茶道全集などですら書かれておらず不明。

オリジナルが二個あるように見えるのは売り手側が不誠実な気がする。
戦後の裏千家の財力で買い戻すなりしなかったんじゃろうか?