かながわ茶縁めぐり7 燃焼変化

炭の性質と寸法を定めるとうことは、すなわち炭を規格化したということです。
それはただちに炭手前の様式美につながってきます。
つまり炭組みが考察され、それぞれの流儀の仕方が生まれることになります。
(略)
そう考えますと、それぞれの流儀の炭組と生け方のなかに、熱精算の効率化がみられるのです。

流儀それぞれの組炭は、経験則による、熱量の効率的な利用法のはず。

お茶人ですとただ一本の線香でことたります。
線香をともして、炉内に近づけます。
煙の流れ具合で空気の流入を知るわけです。
どの部分がどれだけ流入しているかを知るわけです。
そうしますと、炭組と生け方による燃焼変化をつかめることになります。

線香で空気流入をチェックする、という手法は思い付かなかった。

実際対流で空気の流入をよくしてやらないと、炭は一瞬で暗くなってしまう。

すごく有用な検証方法に思える。

でもまぁ、こうも学究的に研究されると、流儀の炭よりもより効率的な組み方があるのではないか?とも思えるのだが、やはり著者によると流儀の炭がいいらしい。

そういうものかもしれないが、ちょっと残念。