かながわ茶縁めぐり8 神奈川の菓子
本書では神奈川の菓子屋も紹介してくれている。
知識が無いので割とありがたい。
八幡宮をおとなえば、雅楽の音が遠く拝殿からきこえてきます。
その奏者に内記進氏がおります。
氏は奏者であると同時に菓子の技術者であります。
八幡様のほど近くに「美鈴」という茶の湯菓子の店をおもちです。
なるほど。現在では要予約の名店ですか…。
横須賀線で鎌倉駅へおりたつと、「豊島屋」の店が望まれます。
この店は鳩サブレーで有名ですが、茶の湯菓子もつくっています。
鎌倉の茶会の需要に応じているわけです。
鳩サブレーのトコ、上生も出してるの?
カリっとしたものしか作れないのかと思ってました。
現在では割とイートインメインのお店に見えます。
鎌倉幕府の別業である金沢にも、茶の湯菓子の製作者がいます。
金沢の釜利谷の「さかくら」がそれです。
ここでも茶人の趣向に合わせた茶の湯菓子をつくっています。
みたらし団子や豆大福など、朝生菓子も作っているみたい。
でも京都でおなじことをするとあまりに大変で、企画が成立しないことを考えると、神奈川の菓子のポテンシャルはそう大きくないのかもしれない?
それとも本書の網羅性は低いのかしら?その辺までは神奈川県民でない私にはどうも。