玉川遠州茶道秘訣抄5 茶碗會釈の傅 繕い

金泥にて繕ひある茶碗は繕ひたる所を向ふにして茶筌茶杓を組出る
茶を点茶碗客前へ出す時は繕ひたる所客附にして出すなり。
客茶碗をとり繕ひたる方を改め向ふにして茶をのみ向ふにして返すなり。
繕ひたつ所は手にて持ざるを肝要とするなり

「卑下して」「景色だから」とかいう話より「触らないのが肝要」というのはすっきりしてていいね!

繕いを向うにして持ちだし、繕いを正面に客に出したら触らないかなぁ。
むしろ触ってしまうぞ?
10時の方向あたりが一番触らないで済む気がする。

なお、この後

花橘の茶碗は天下の名器にて長みあるなり横にて茶筌茶杓を仕込出る

みたいな名物茶碗での点て方も載っているが、初伝の書としてはやりすぎではなかろうか?