玉川遠州茶道秘訣抄6 風炉七ツ避の傅

風炉七ツ避の傅

風炉一分ばかり先へ寄る
一 釜一分ばかり前を上下る
風炉客の方へ二分ばかりひねる
一 五徳一分ばかり向へ寄る
一 釜一分ばかり客附へひねる
一 五徳左の方客の方へ一分ばかりひねる
一 身体少し左へひつむ

以上

「避」を「ひずみ」と読むかどうか疑問はあるが、内容的にそう解釈せざるを得ない。

左勝手前提で、風炉と五徳は客向き、亭主は客に背を向けるのか…微妙。

附り
宗易七ツ避の事

釜一分前を下げる。
土器左の方へ二分寄る。
五徳右の方へ二分程先へ寄。
柄杓右の方へひつむ。
風炉左の方へ灰一分ばかり長くとる。
風炉右の方へ一分程ひつむ。
身躰一分程ひつみあり
以上

利休の七つひずみがどういうものだったかは諸説ありそうだけど、この附けたり=「自流は宗易のと違います」アピールはなかなかの神経かも。