玉川遠州茶道秘訣抄15 中次敷紙の傅

中次の下に美濃紙を折敷棚の上に飾る
両器持出定の如く 建水ハ少し大形を用ゐる方都合よし
濃茶式の如く点出し服加減を伺い中仕舞して客附へにじり今一種用意候問
差上たしと挨拶して棚の方へにじり中次を卸し茶入の左の方に並へ置
敷紙をとり二つに折り懐中して点前ににじり帛を捌き中次をとり蓋上向ふ前客付とも習の如く拭留して元の所に置
茶杓を拭ひ帛をはらいたたみ直に清拭するなり

棚に紙を敷いて中次を置いておき、濃茶をして中仕舞いの間に「もう一服如何」と聞き、中次を出す、というお点前。

茶碗戻りたらハ香をきき点前に置

で、濃茶の茶碗が戻ってきたら、濯いだ後中次でお茶を出すのだが…。

「香をきく」のか。亭主が「濃茶いい香りに出たかな」って奴だろうけど、嫌な手順だわ、これ。