玉川遠州茶道秘訣抄17 薄の茶の湯の傳

風流シリーズ2。

極暑ならてはせぬ茶の湯なり
薄に水を含ませ 涼しき模様にするなり
青竹の筒に沢山に入る 薄は糸薄のよし穂の多く出さるを活ける
穂は活けぬかよし垂れて筒の半ほともかくるヽ位かよろし
床脇勝手の柱の陰に釘を打ちかけ置 釘は地盤より上の一尺九寸上に打つなり 筒は青竹 差渡二寸位長さ一尺二寸に切りて用ゆ

極暑でしか、しない茶の湯

青竹に濡れた薄をだらっとさせて床脇に掛ける。

…この後、お点前は軸所望からはじまり、後席は亭主により花が飾られる。

が、薄の一文字もでてこない。

濡れた薄がクーラー代り。

それだけのお点前の様だ…。