玉川遠州茶道秘訣抄19 暇乞茶の湯の傳
初座掛物ならは送別の詩歌或は目出度語を用ゆ
後席かけ物を其侭置花を活けるなり
初座花ならは後席花を其侭置かけ物を掛る也
名残をおしむ意なり 柳を活け結び置もよし
送別の茶会では、それらしい掛け物をするので、中立したからといって掛け物は外さない。
結び柳はちょっと不思議ですね…。
釣舟は出舟或は入舟に活るなり
出舟はともかく入舟に掛ける理由はなんだろう。
どこか別のトコに入る、との意だろうか?
初座より諸飾りにする事もあり是古法なり
諸飾りが古法、という感覚は南坊録の影響かも。
濃茶終て後炭して薄茶を供す薄茶点仕舞てまた菜篭を持出 胴炭をも組入出す 炭を継なり
薄茶終て炭継るのは客にあきず名残りおしき故長くとめ置度との意なり
客も炭の名残を能く見て立つへし
名残り惜しむ茶なので、積もる話ができる様にセッティングするわけですな。