玉川遠州茶道秘訣抄21 夜込茶の湯の傳
いわゆる暁の茶事かな?
夜込とは寅の刻に客一統露路に入る 庭申の模様を見ん為也
待合には行燈を置火鉢等近気附置なり 利休行燈の類にてもよろし
腰かけには手行燈を出し置露路の石燈篭はかすかに燈し置 明け残るさまよし
午前4時に席入りし、夜の庭の様子を見る。
…暗いだけだと思うけど、それを確認するのが大事なのね。
席中短檠を出さす 寝起に燈火を見れはきら付てあしきものなり
数奇屋行燈を用ゆ 数奇屋行燈古法なれ共利休形の類よし
直接火を見る短檠はギラつくので行燈を使う事、というのはわからんでもないが、寝起きが理由なのか…。
ギラつく問題があるなら行燈を夜咄でも使えばいいのに…あ、油足しにくいか。
で心得。
除夜に夜込の茶の湯催す時は初坐には旧年の具を用ひ後席には新歳の具を用ゆ
これ東天旭日を拝せん會なり
春は花の曙夏は時鳥を待の會秋は紅葉冬は雪の暁いづれも東天眺望の會釈と知るへし
日の出を拝む茶の湯である、という気持ちを忘れるな、ということだと思うが、この心得部分いつも風流である。