趣味Dお楽茶の湯 藪内家“織部も親しんだ茶の魅力”4
織部は剣仲に大きな影響をあたえた…というナレーション。そうかな?
剣仲に織部の破天荒は感じられないので、むしろあたえられなかた…というのが正しいのでは?
さて、最終回は織部ゆかりの道具での茶会。
懐石の食べ方。
この番組どの流派でもいつもそうだが、相客に説明してもらいながらアナウンサーが懐石を食べるので、味がしなさそうな絵面になるが、このアナウンサーはかなりおいしそうに食べるのが好感が持てる。
ぐじとかいかにも京都らしくてよかった。八寸は3種なのが珍しいね。
織部の茶事は豪快にたっぷりと…というのは、ほんとかよとか思うが、それも亭主の解釈と思えば面白げ。
手水は右手の柄杓で左手清め、柄を清め、次にもういっぺん右左清め、また柄を清める。2回水を汲むのがめずらしいが、1回目は柄を清めとくのが主眼か。ちょっと神経質だがそれもあり、ですな。
炭点前はむしろ四角い灰形が面白いので解説してほしかった。
前席「筋違えの文」、後席「鉈鞘」、茶碗は是界坊、そして若宗匠がわざわざ燕庵でお茶会してくれたのが贅沢でありがたい。織部焼は「織部ゆかりの」で処理。微温である。
柳に猿猴茶碗の拝見位置が高かったのでちょっとハラハラ。
織部風のためか広間→小間→広間と武家風に行くわけだが、広間懐石→小間の待合から席入り→小間の炭点前と菓子→中立→小間に戻って濃茶→広間へ戻って薄茶。
かなりの移動量で、気分は変わるかもしれないが、ちょっと落ち着かない気もする。
とりあえず今回のシリーズは、藪内の若宗匠はモゴモゴ喋る人だけど、結構好感度高い感じの人だと言うのはわかりましたわ。