玉川遠州茶道秘訣抄31 四畳半乱置點前の傳

四畳半乱置点前とはなんだろう?

坐掃終て水指持ち欠畳釜の鐶付の通りより少し向の方に置
茶入茶碗持出点前に並べ置(古風流し点の格に置くもよし)

水指を欠畳に置く、つまり流し点である。
実際「流し点」という語も出て来るわけだし。

ということは乱置点前は濃茶なのが特徴なのだろう。

それ以外の違いは?

建水壁附に置

これだと建水遠くないか?かなり体を捻らなければならないと思うが。

茶を点茶碗を水指と炉の間向ふの方に出し帛も添へ出す

当然、茶碗と帛紗は炉と水指の隙間から向こうへ出す。

茶入とりよせ帛を捌き茶入を拭ひ水指と炉の間向ふの方へ出し茶杓を拭ひ出し茶碗
を流しに置直し修覆を出し釜蓋しめ蓋置をはじめの所へ(略)

でもって拝見の時は、茶碗、茶入、仕覆、茶杓を同じく炉と水指の間から出す。

ちょっと大変そうである。

流し点が薄茶の点前である理由が判った気がする。