茶道筌蹄5 連子 突揚窓

茶道筌蹄一「連子 突揚窓」より。

北向道陳の好共居士の好共云
をも屋の雪を見るために道陳突揚窓を好むともいへり
突揚の木はカヤブキに用ゆ長短共杉の角
外に件翁好の短キ木あり、
風雨の強き節用ゆ、
竹は長短共たゝき屋根に用ゆ目を前に逆様に用ゆ

突上窓が誰の好みなのか、この頃既にあいまいだった模様。

母屋に積もる雪が突上窓から見えるとしたら、母屋は相当の高層建築ではなかろうか?
また、茶室で客一同が突上窓を見上げている姿というのも不思議な気がする。
大抵客の後方だと思うし。

私は突上窓はあくまで照明だと思うのだが。であれば、北向道陳が明るさを求めるというのも不思議な気がする。

もっと後世の工夫の様な気がする。