茶道筌蹄三より。
真壷
呂宋
むかしは是非真壷へ茶を貯へしなり
夫故壷なきものは口切の茶湯をなさざりしとなり
尤呂宋を上品とす
「昔は必ず真壷に茶を貯蔵していました」という記述は、江戸時代末期にはそういう風習が廃れていたことをしめす。
たぶん、現代同様に葉茶屋に買いに行っていたのだろう。半袋ずつ。
つまり現代とほぼ同じ状態。
「口切り」も壷なしのお茶会に変貌していたものと考えられる。
ついでに
蓮華王
呂宋の上品
肩に蓮華の上に王の字の形あり
清香
コレモ呂宋の上品なり
呂宋が「最も上品」でないことを示す記述が続くのはどうか。