千宗旦古流伝書8 獨楽中來客ノ事

一 主人獨楽中ニ客ノ來リタル時ハ「唯今獨楽ヲ致居マス取直マス坐シ取敢ス一服差上マス」ト述へ茶ヲ点テ進スメ道具ヲ引入中ナレハ取直シ進セルハ勿論ナリ

一人でお茶を楽しんでいる所に来客があった時は「今自分用にお茶点ててただけなんで、一辺片付けます。とりま一服差し上げますわ」と言い、まずお茶を出す。
道具片付け中ならば直してでも一服だせよな。

…っていうわけですな。

キモは自服用でもそのまま客に出すって事と、片付け中なら戻してでも出せよって事だろう。

直前までお茶をしていた形跡があるのに自分に茶が出なかったら客は不快って事か。


昨日の件も含めて予告なく来客が多い時代だったのだろうか?

というか、茶の来客でもないふつーの来客にお茶を点てるのが普通と言う時代だったとしか思えない。
それはそれでゆたかな時代に思える。