新時代の礼儀作法4 どこでも気軽にいただける野点

しまった。

本書は1950年の本ではなく、1965年のご本でした。
#奥付の読み間違い。
つまり終戦後に考えた「新時代」ではなく、昭和40年の「新時代」。

職場の忙しさや、家庭のわずらわしさもすっかり忘れ、気の合った若い人たちが、ごく自然に、なごやかなお茶を楽しんでいます。幼い日のままごと遊びそのままに。
やわらかな春の陽光と萌草の香りがあたたかくとけあった一碗のお茶のうまさ、そしてたのしさ。久々の語らいに心もかぎりなくはずみます。
こうした野外での点茶の設けを「野点」と言いますが、道具にむずかしいきまりはありません。

たしかにエレガントなこの文は終戦直後ではないわいな。

ながめのよい庭先に毛布など敷いて、日傘のかげに急造りの炉をつくり、心をしずめての野点は全くの別世界です。

でも、まったくの別世界を作るにも、かなりの土木作業と運搬が必要、という貴重な教えなのかもしれません。

いまどきあんまやんないもんね。日傘と毛氈の野点…。