新時代の礼儀作法5 茶の湯総目録

以上は、客となってお茶をいただく側になって、あまり恥をかかないように、ひと通りのいただき方――それも、ごく簡単なところだけを説明したものです。
(略)
しかし茶の湯の作法全体となると、なかなかこれくらいのものではありません。
(略)
どれだけの心得がいるかと申しますと――

いわゆる入門書にありがちな構成は、以下の式で表せる。

入門書=割稽古+(薄茶 or 濃茶) × (炉 or 風炉) + 客作法

本書では「それだけではいかんよ」とちゃんと言ってくれている。

(1) 点茶法 (略)
(2) 炭のこと (略)
(3) 生け花のこと (略)
(4) 懐石料理のこと (略)
(5) 諸道具の調和のこと (略)
(6) 主客振合いのこと (略)
(7) 室内外掃除のこと (略)
(8) 茶の湯七式のことその他(略)

おお、かなりイイ線行ってる。

「(9)和歌、茶史の教養」ってのが入っていればもっとよかったのではないか。


ただ、茶の湯七式に関してはちょっと考え方がおかしいかも。

朝茶、暁、正午、飯後、臨時、夜咄、跡見の七つを茶の湯七式といいます。
朝起きるときから夜寝るまで、その時にふさわしい客のもてなしです。


でも寝るまでの茶の湯ってのはないんじゃねーかな。
っていうか寝ちゃ駄目だろ。