新時代の礼儀作法3 お茶のすすめ方、しまい方

「新時代の」お茶の具体的な手順から。

(2)亭主は正客が一口茶をすすったところで、「替茶碗で失礼いたします」と挨拶して、左側に出された替茶碗を取り込み盆の上におきます。
(略)

(3)客から返った茶碗をすすいでお湯を建水にすてますと、正客より「おしまいください」と挨拶がありますから、亭主は左手に茶式を持ちながら軽く受礼して茶碗を盆におき「おしまい致します」と、おしまいの挨拶をします。

(2)の替茶碗はいつどこから来たのだろう?これが遡って読んでも出てこないんだな。

(3)のロジックからすると、

  1. 亭主は客といっしょに喫茶しない
  2. 客は略盆の礼を知っていてタイミングよく挨拶できる

ことが前提のようだ。

半東がいる前提で、茶の湯の心得のある客が前提の、つまり前時代の茶の湯の様相としか思えないのだがどうだろう?

せっかく新時代の茶の湯を標榜するなら、客と薄茶飲みながら歓談できる手順を提示してほしかったところ。