新時代の礼儀作法7 男女交際の作法

最後に脱線その2。

本書は一般的な「冠婚葬祭」を踏み越えて「子供のしつけ方」「着物の着付け方」とか「アパートでの交際」とか、いろいろ面白い項目があるのだけれど、白眉は「男女交際の作法」かも。

一、フレンドとのエチケット

(略)
限られた同性だけの世界にとじこもっていたのでは、異性を理解するすべはありません。

とかいって、まず異性の友人とのつきあい方。

  1. グループでの交際
  2. 父兄も理解と協力を
  3. 共通の関心を通じて
  4. 度を越した親切は誤解を招く
  5. 沈黙は不健康
  6. よい本を読むこと
  7. 友だちの悪口は禁物
  8. 打ち明け話は避けること
  9. 服装について
  10. 会計は割勘で
  11. 金の貸借はしないこと
  12. 対話のタブー
  13. 時間はあらかじめ打ち合わせる
  14. 夕方の時間はタブー
  15. 訪問するときのエチケット
  16. 用事もないのに手紙は禁物
  17. 町を歩くときには
  18. 車の乗り降りには
  19. 映画館では
  20. しめきった部屋に二人は禁物
  21. 同宿について
  22. さようならはあっさりと
  23. 相手の身になって
  24. 不当な贈り物は受けないこと
  25. 他人の交際を色めがねで見るな
  26. ライクとラブのけじめ

うわ、異性の友人作るのたーいへん。

本書の「新時代の先進的な女性を育てたい」という気持ちと「でも間違いがあっては…」という配慮がぶつかりあっていて、なんというかほほえましい。


んで「恋愛のエチケット」編では

純潔を守るために

いくら将来を堅く誓った恋人でもあっても、結婚までは純潔でありたいものです。
能動的な男性が、自分の恋人を心身ともに自分のものにしたい欲望から、とかく男性は行動的になりがちのものですが、これを上手にかわして美しい愛情を結婚にまで育てあげるのが、聰明な女性の知恵であり、正しいエチケットでもあります。

キャッ!いやーん、今なら逆にフェミに怒られちゃいそう。


なお「新婚旅行のエチケット」編にはきちんと「初夜のマナー」まで記載されていて、ホント至れり尽くせりです。

これ一冊で女性の人生過ごせそう。

50年前はこういう形式の情報源が必要だったんすね。