新時代の礼儀作法7 男女交際の作法
最後に脱線その2。
本書は一般的な「冠婚葬祭」を踏み越えて「子供のしつけ方」「着物の着付け方」とか「アパートでの交際」とか、いろいろ面白い項目があるのだけれど、白眉は「男女交際の作法」かも。
一、フレンドとのエチケット
(略)
限られた同性だけの世界にとじこもっていたのでは、異性を理解するすべはありません。
とかいって、まず異性の友人とのつきあい方。
- グループでの交際
- 父兄も理解と協力を
- 共通の関心を通じて
- 度を越した親切は誤解を招く
- 沈黙は不健康
- よい本を読むこと
- 友だちの悪口は禁物
- 打ち明け話は避けること
- 服装について
- 会計は割勘で
- 金の貸借はしないこと
- 対話のタブー
- 時間はあらかじめ打ち合わせる
- 夕方の時間はタブー
- 訪問するときのエチケット
- 用事もないのに手紙は禁物
- 町を歩くときには
- 車の乗り降りには
- 映画館では
- しめきった部屋に二人は禁物
- 同宿について
- さようならはあっさりと
- 相手の身になって
- 不当な贈り物は受けないこと
- 他人の交際を色めがねで見るな
- ライクとラブのけじめ
うわ、異性の友人作るのたーいへん。
本書の「新時代の先進的な女性を育てたい」という気持ちと「でも間違いがあっては…」という配慮がぶつかりあっていて、なんというかほほえましい。
んで「恋愛のエチケット」編では
純潔を守るために
いくら将来を堅く誓った恋人でもあっても、結婚までは純潔でありたいものです。
能動的な男性が、自分の恋人を心身ともに自分のものにしたい欲望から、とかく男性は行動的になりがちのものですが、これを上手にかわして美しい愛情を結婚にまで育てあげるのが、聰明な女性の知恵であり、正しいエチケットでもあります。
キャッ!いやーん、今なら逆にフェミに怒られちゃいそう。
なお「新婚旅行のエチケット」編にはきちんと「初夜のマナー」まで記載されていて、ホント至れり尽くせりです。
これ一冊で女性の人生過ごせそう。
50年前はこういう形式の情報源が必要だったんすね。