2015-02-02 茶式湖月抄3 茶事箇絛 炭の事 読書 一 炭の事 香合塗物にても夏冬の差別なく用ゆ 往古は夏塗物冬焼物を用ひ来りしが今は其形により差別なく用也 如心斎風爐の節備前布袋の香合用ひし事有之よし 明治の始めには「夏=風炉=塗物か木地」「冬=炉=焼物」というコンセンサスが崩壊しかかっていたようだ。しかも、「大昔はそうだった」という認識だった模様。 もちろん現代は香合には夏冬の差別があるという認識。こういう揺り戻しは珍しいことなのだろうか? 実は文献などで確認されにくいだけで、我々の茶道はふらふらとしてたりするのかもしれない。