室町時代のお点前

仮説…というほどには根拠が無いが、私は室町時代茶の湯に関して、

「現代の様な様式化されたお点前はなかったんじゃないの?」

とか思っている。


なんでか。

松屋会記、山上宗二記、天王寺屋会記。

これらの書物にお点前の話がほとんど書かれていない。

二つの会記には

  1. 懐石の献立
  2. 道具の詳細
  3. 道具の置き合わせの話

がいいトコで、点前の話は非常に少ない。

山上宗二茶の湯の上手下手について語るが、点前に関しての上手下手ではない気がする。


もし様式化されたお点前が既にあったら、亭主の誰かはなんらかの失敗をしている筈で、それを書き留めていてもおかしくない。近代数寄者はそんな感じだし。

お点前が様式化されていなければ、みんなてきとーにやってるだけなんで、失敗もありえない。だからそういう記述がない。


そういう風に勝手に思っている。