茶筌博物誌

内山一元/東京書房/1974年。

180頁のうち、1/3が茶筌のグラビア、という変わった本。

グラビアで紹介されている茶筅あるいは茶筅のようなものは以下の通り。

  1. 表千家 真 煤竹
  2. (火+華)々流 紫竹 赤編糸
  3. 高穂 数穂 白竹 白編糸
  4. 武者小路千家 天目 紫竹
  5. 藪内流 煤竹
  6. 藪内流 紫竹
  7. 藪内流 白竹
  8. 表千家 長穂 煤竹
  9. 表千家 天目 煤竹
  10. 表千家 煤利休 煤竹
  11. 裏千家 120本 白竹
  12. 裏千家 煤一種 煤竹
  13. 裏千家 数穂 白竹
  14. 裏千家 常穂 白竹
  15. 印無し 白竹
  16. 野点用(茶篭用) 白竹
  17. 荒穂 白竹 濃茶用
  18. 中荒穂 白竹 濃茶用
  19. 長穂 白竹
  20. 武者小路千家流 紫竹
  21. 武者小路千家流 5分長 紫竹
  22. 石州流 白竹 白編糸
  23. 石州流 120本 白竹 黒編糸
  24. 利休 白竹
  25. 利休大荒穂 白竹 濃茶用
  26. 利休荒穂 白竹 濃茶用
  27. 宗偏流 紫竹(穂先2分を折る)
  28. 庸軒流 白竹 節に傷
  29. 三斎流 紫竹
  30. 久田流 白竹
  31. 有楽流 白竹 白編糸
  32. 有楽流 白竹 黒編糸
  33. 宗和流 白竹
  34. 遠州流 本型 白竹
  35. 雲州流 白竹
  36. 松尾流 白竹
  37. 松尾流 仕官用 白竹
  38. 宝莱 白竹 濃茶用
  39. 節無し 白竹 赤編糸
  40. 節止め 白竹 赤編糸
  41. 青茶筌 常穂 青竹 正月用
  42. 道閑流 白竹
  43. 高穂 80本 白竹
  44. 高穂 50本 白竹 白編糸
  45. (火+華)々流 紫竹 黒編糸 原型
  46. 健長寺 印茶筌
  47. 割茶筌 紫竹
  48. 南坊流 白竹
  49. 志野流 白竹 赤編糸
  50. 松尾古流 紫竹
  51. 半白祝茶筌 白竹・紫竹半々 編糸紅白
  52. 空也堂茶筌
  53. 柳茶筌
  54. 裏千家数穂(標準茶筅) 姫茶筅(マスコット)
  55. 西大寺茶筅 白竹 裏千家数穂
  56. 空也堂茶筌 白竹 裏千家数穂
  57. 長柄茶杓(外人向) 紫竹
  58. ボテボテ茶せん
  59. バタバタ茶せん
  60. 中曽司茶せん
  61. 筅 青竹
  62. バンブーミキサー
  63. 茶筌花入
  64. 洋服ブラシ

最初は表千家の真の茶筅

利休への敬意だろうか。

次が(火+華)々流で、これは著者のはじめた流派の様だ。
手前味噌である。


割茶筌の実際の写真が見れた事がうれしい。

松尾流の濃茶茶筅も載せて欲しかった。この時期寅竹であったか興味あったのだが。


まぁこんだけの本数の茶筅あるいは茶筅類似物の写真を見ていると、ほとんど違いの出ないものに違いを作ろうとする努力に感心するというかなんというか…