茶筌博物誌3 忘筌のこと

筌(ふせご)は魚をとる魚具なのに、いったん魚をとってしまえば不要なものとしてかえりみられなくなってしまうもので、目的はあくまで魚であって筌などどうだってよい。
このことから忘筌の言葉が生まれた。
その筌によく似た茶筌は、茶にはなくてはならない道具なのに茶を点ててしまえば要はない──とその運命を同じくした茶筌。
(略)
この完全な造形の茶筌を全き竹の茶の具「茶筌」として高山の茶筌師達が誇りをもって自分達の作るものは「茶筅」でなくて「茶筌」だと呼ぶ心がわかる気がするのである。

うむ。

このしとだますの簡単そうだなー。
だって高山の茶筅師たちによる茶筌プロパガンダに毒され過ぎである。

茶筅ではない、茶筌だ、という論に関しては、ものすごーーーくうさんくさいものを感じるので、私は茶筅という文字しか使う気はない。