喫茶南坊録註解10 居住居
手前ノ時、身構ヘノ方向如何ニ定ムベキカ。
一 四畳半ノ炉 其ノ詳カナルコトハ本録三(三三)ニ載セタレドモ、其ノ大要ヲ記センニ、疊勝手附ノ全長ヲ五矩ニ割リ、又炉縁ヲ三ツ割ノ矩二シ、之レニ図ノ點線ヲ施セル者、即チ身構ノ方向ナリ。
例はこんな図。
畳の全長を6等分した奥のカネと、炉縁を3等分にした左のカネを結んだ線を、自分の向きとする。
道具の置き合わせのカネワリには私はギモンフしか呈せないんですが、身のカネに関しては割りといいんじゃないか?と思ってます。
「どこそこを向いて」「畳の目何目を向いて」みたいなあいまいなものより、前と後ろの中心線を固定した方が、びしっと決まりますからね。
スパッドボウリング的な明解さ、というか。
…ただ、後ろのカネをどうやって確認すればいいの?という点が、大いに問題か。
亭主が後ろきょろきょろしながら点前座に坐るのも、どうかと思いますしね。